あり得る世界

村上龍が描く、このあたりの世界は本当にありえたと思います。
以下の2作品で共通してくる考え方で、印象に残ったものは、
「日本人の日本という文化アイデンティティ」が完全に崩壊していると言うこと。

半島を出よ (上)
村上 龍
幻冬舎
2005/03/25
¥ 1,890 (定価)
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なし (Amazonポイント)
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単行本

(価格・在庫状況は7月23日 12:48現在)


半島を出よ (下)
村上 龍
幻冬舎
2005/03/25
¥ 1,995 (定価)
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単行本

(価格・在庫状況は7月23日 12:48現在)


五分後の世界
村上 龍
幻冬舎
1997/04
¥ 560 (定価)
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文庫

(価格・在庫状況は7月23日 12:48現在)



国際的に見ても、文化的な価値観を失った民族は退廃するのみです。
それぞれ個人の中に日本人としての文化的価値観を尊重する側面がない限り、
日本が文化的に失われてしまう。
良く、戦後間もない段階でアメリカはこの戦略をとらなかったなと。
まあ、文化的価値観なんてコントロールできないし、結局、経済的な要請が来れば
今日のように徐々に侵食して失われると言うことを知っていたのかもしれない。
危惧しているのは、自分にもあるのですが、
なぜか日本語よりもアルファベットでの表記の方がクールに見えるときがあるんです。
この、なんとなくの感覚やちょっとした感じが重要で、これが文化であり、個人の価値観を
超えたところに存在する、底流のようなものです。
復権したいですね、まず自分の中で。この問題良く考えたい。