「ハッカーと画家」

いきなり引用。
ハッカーはクールなソフトを書いて、そしてそれについての論文を書く。ソフトウェアそのものを成果とする代わりに、論文を成果ということにするんだ。でもこのミスマッチは往往にして問題となる。美しいものを創るのではなしに、醜いけれど論文の題目にはなりやすいものを造るほうに引き込まれやすいからだ。残念なことに美しいものは論文になりやすいとは限らない。(PAUL GRAHAM)

やっぱり美的センス=デザインセンスは重要です。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ポール グレアム、Paul Graham、川合 史朗
オーム社
2005/01
¥ 2,520 (定価)
 (Amazon価格)
なし (Amazonポイント)
★★★★ (私のおすすめ度)
 (Amazonおすすめ度)
単行本

(価格・在庫状況は7月23日 12:00現在)



筆者はviawebを作り、yahoo!storeに売却したベンチャーのファウンダーだ。
そのなかで、LISPを駆使し他との競争に打ち勝ってきたノウハウが語られる。
ベンチャーのやり方、LISPのすばらしさ、ハッカーの性格と生態 などなど。
どれも新鮮だが、的を得ている。アメリカ人の本特有(ネット系の故か)のくだけた感じが
フィットしている。
何か美しいものを創るということは、しばしば既にあるものに微妙な改良を加えたり、既にある考えを少しだけ新しい方法で組み合わせたりすることによってなされる。

新しいアイデア=既存のアイデアの組み合わせ(+リファイン)
良いデザインを判断するためにはデザインに対するセンスが必要だ。
唯一の外部テストは時間だ。

やはり判断者=意思決定者にもセンスは必要です。
だって、スティーブジョブスを見てください。
「美しいパソコンを作ろう」なんてCEOが言えるか?
もっと良いのは、「まだ決めていない」と答えることだ。即答できたからってなんの意味もない。

buzzに巻き込まれたり、混乱するのは良くない。
分からないことは分からないと位置づけること。それも意思表示だ。
金持ちの顧客は、たとえ安くてしかも良いソリューションがあっても、高いソリューションを買う傾向がある。高いソリューションを提供するところはそれを売るために多くの費用をかけているからだ

ネット系のサービスが本来ならどう考えても無料で出来るはずが無いのに、
ベンチャーがスピード×とても高度な狭い範囲の問題の技術的解決で人を囲い込むことが
できて、それを無料で提供できるのは、そう単順にまずコストが安いからだ。
読後、「ハッカーと画家」はなかなか言いえて妙。(ちょっと言い方が本に影響されてる、、、